親にある法定相続分とは - 今更ききにくい法定相続分の話

今更ききにくい法定相続分の話 > 親にある法定相続分とは

親にある法定相続分とは

故人の親にも法定相続分があります。
故人の子供は優先度の高い相続人ですから、故人の親もやはり親子関係に基づき、大きな法定相続分があるように思えるでしょう。
しかし、それが子供ではなく「故人の親」である場合、法定相続分は確かにあるんですが、その大きさはやや限定的です。
場合によっては大きくなる場合もありますが、あまり大きくならない場合もあります。

それが大きくなるのは、故人に配偶者がいない場合です。
独身のまま亡くなったり、配偶者の方が先に亡くなったりした場合は、親に大きな法定相続分が与えられます。
これらケースでは故人の親だけが相続人となりますから、遺産のすべてを親が相続します。
つまり法定相続分100%となるんですね。
ちなみに両親がともに健在の場合は、父と母とで遺産をそれぞれ等分します。
夫婦なら家計を一つにしている場合も多いでしょうから、結局は同じことですけどね。

このように状況によっては大きな法定相続分がある親ですが、故人に配偶者がいる場合は別です。
配偶者は他の相続人よりも優遇されるのが基本で、法定相続分も非常に大きくなります。
その傾向は、ともに相続人となった相手が子供以外の場合で、特に顕著です。
子供と一緒に遺産を分ける場合、配偶者の枠は遺産全体の50%ですが、それが故人の親と遺産を分ける場合、遺産全体の約65%が配偶者の取り分となります。
つまり配偶者がいれば、親の取り分は遺産全体の約3割ほどなんですね。

配偶者や子供など、すでに故人が親元から独立して家庭を作っているときは、そちらの家庭へと優先的に遺産が回されるため、故人の親の法定相続分は少なめになります。
直接の親子関係が確かにあっても、必ずしも大きな法定相続分があるとは限りませんので、他の相続人の有無に注意しましょう。

ちなみに故人に子供がいた場合、そちらの子供が相続人に確定するため、このとき親はそもそも相続人にはなりません。
そのため、法定相続分もゼロとなります。
すでに独立した我が子が亡くなって生じた遺産相続の場合、そもそも親が相続人とならないケースも多いですから、この点にも注意してください。